鷲はいまどこを飛ぶか

多くの場合は、小説について。

名短篇100【2018年11月時点】

国内と海外からそれぞれ50篇ずつ、独断と偏見で選びました。ジャンルは不問(ただし、ミステリとSFがほとんど)、順番は適当で、一作家一作品ずつ。

 

【凡例】作品名/作者名(所収誌)

 

  1. 藪の中/芥川龍之介青空文庫で公開)
  2. 本陣殺人事件/横溝正史(同題短篇集)
  3. とむらい機関車/大阪圭吉(青空文庫で公開)
  4. 藤の香/連城三紀彦(『戻り川心中』)
  5. 鶯を呼ぶ少年/日下圭介(同題短篇集)
  6. 狐の鶏/日影丈吉(『怪奇探偵小説名作選8 日影丈吉集』)
  7. 紳士の園/泡坂妻夫(『煙の殺意』)
  8. 流れ舟は帰らず/笹沢佐保(同題短篇集)
  9. 百合の木陰/津原泰水(『ルピナス探偵団の憂愁』)
  10. 滝/奥泉光(『ノヴァーリスの引用/滝』)
  11. 夏の葬列/山川方夫(『親しい友人たち』)
  12. ノアの最後の航海/山口雅也(『キッド・ピストルズの妄想』)
  13. 狂酔/若竹七海(『暗い越流』)
  14. 途切れ途切れの誘拐/倉知淳(『片桐大三郎とXYZの悲劇』)
  15. 夜の蝉/北村薫(同題短篇集)
  16. 花の下にて春死なむ/北森鴻(同題短篇集)
  17. 都市伝説パズル/法月綸太郎(『名探偵傑作短篇集 法月綸太郎篇』)
  18. ニューメキシコの月/恩田陸(『象と耳鳴り』)
  19. 安息の場所/大倉崇裕(『福家警部補の考察』)
  20. 廃線上のアリア/北山猛邦(『ファウスト vol. 6』)
  21. リストカット事件/乙一(『GOTH 僕の章』)
  22. 六代目中村庄蔵/青山文平(『半席』)
  23. 高天原の犯罪/天城一(『天城一の密室犯罪学教程』)
  24. 天狗/大坪砂男(同題短篇集)
  25. 魔術師/小川哲(『S-Fマガジン 2018年4月号』)
  26. 第三の処刑柱/津町湘二(巽昌章)(『津町湘二作品集』)
  27. 禁区/麻耶雄嵩(『名探偵木更津悠也』)
  28. 犬がこわい/殊能将之(『殊能将之未発表短篇集』)
  29. 百匹目の火神/宮内悠介(『彼女がエスパーだったころ』)
  30. いまさら翼といわれても/米澤穂信(同題短篇集)
  31. 巡礼/加藤元浩(『Q.E.D. 証明終了 46巻』)
  32. 契約/道満晴明(『ニッケルオデオン 緑』)
  33. 明倫八景/黒谷知也(webで公開)
  34. きみに読む物語瀬名秀明(『日本SF短篇50 V』)
  35. 殺人者の空/山野浩一(同題短篇集)
  36. 午後の恐竜/星新一(同題短篇集)
  37. 自生の夢/飛浩隆(同題短篇集)
  38. The Indifference Engine伊藤計劃(同題短篇集)
  39. 未明の晩餐/吉上亮(『伊藤計劃トリビュート』)
  40. 巨きなものの還る場所/高山羽根子(『うどん キツネつきの』)
  41. 猿駅/田中哲弥(『猿駅・初恋』)
  42. 老ヴォールの惑星/小川一水(同題短篇集)
  43. イグノラムス・イグノラビムス/円城塔(『シャッフル航法』)
  44. シンギュラリティ・ソヴィエト/伴名練(『改変歴史SFアンソロジー』)
  45. SCF特異昆虫群/八木ナガハル(『無限大の日々』)
  46. 鵺的天鼠/鍵入たたら(『アンディファインドマーダーズ』)
  47. 黄金の降る場所で/銘宮(同題同人誌)
  48. 酔文依存症/火鳥(『火鳥風傑 東方project火鳥作品集』)
  49. 時には二人で昔の話を/壱(webで公開)
  50. コロラドから来た男/芦山(『大芦山文學紀要』)
  51. 九マイルは遠すぎる/ハリイ・ケメルマン(同題短篇集)
  52. 旅は道連れ/ジャック・リッチー(『クライム・マシン』)
  53. ザイボルト/フェルディナント・フォン・シーラッハ(『カールの降誕祭』)
  54. そして赤い薔薇一輪を忘れずに/アヴラム・デイヴィッドスン(『どんがらがん』)
  55. クリスマス・イヴの凶事/スタンリイ・エリン(『特別料理』)
  56. 地球が沈んで宵の明星が輝く/アイザック・アシモフ(『黒後家蜘蛛の会 2』)
  57. 盲人の妄執/ロイ・ヴィカーズ(『迷宮課事件簿 1』)
  58. 犬のお告げ/G・K・チェスタトン(『ブラウン神父の不信』)
  59. ウルクリーク橋の出来事/アンブローズ・ビアス(『アウルクリーク橋の出来事/豹の目』)
  60. アッシャー家の崩壊/エドガー・アラン・ポー(『アッシャー家の崩壊/黄金虫』)
  61. スチュムパロスの鳥/アガサ・クリスティー(『ヘラクレスの冒険』)
  62. 神の灯/エラリー・クイーン(『エラリー・クイーンの新冒険』)
  63. 沈黙と叫び/フレドリック・ブラウン(『さあ、気ちがいになりなさい』)
  64. ただ一度のチャンス/S・J・ローザン(『夜の試写会』)
  65. アデスタを吹く冷たい風/トマス・フラナガン(同題短篇集)
  66. 悪党どもが多すぎる/ドナルド・E・ウェストレイク(『泥棒が一ダース』)
  67. ボーダーライン事件/マージェリー・アリンガム(『窓辺の老人』)
  68. 天外消失/クレイトン・ロースン(同題短篇集)
  69. 斧/ポール・アルテ(『あやかしの裏通り』付録)
  70. ベナレスへの道/T・S・ストリブリング(『カリブ諸島の手がかり』)
  71. 映画館/ビル・クレンショウ(『新エドガー賞全集』)
  72. コロナド――二幕劇/デニス・ルヘイン(『コーパスへの道』)
  73. 八岐の園/ホルヘ・ルイス・ボルヘス(『伝奇集』)
  74. 判事と死刑執行人/フリードリヒ・デュレンマット(同題作品)
  75. 不滅/イーユン・リー(『千年の祈り』)
  76. 最後に鴉がやってくる/イタロ・カルヴィーノ(同題短篇集)
  77. 死の鳥/ハーラン・エリスン(同題短篇集)
  78. コロナ/サミュエル・R・ディレイニー(『ドリフトグラス』)
  79. 冬のマーケット/ウィリアム・ギブスン(『クローム襲撃』)
  80. 調停者/ガードナー・ドゾワ(『20世紀SF 5』)
  81. 征たれざる国/ジェフ・ライマン(『20世紀SF 5』)
  82. 姉妹たち/グレッグ・ベア(『20世紀SF 5』)
  83. 事故/スタニスワフ・レム(『宇宙飛行士ピルクス物語』)
  84. レインバード/R・A・ラファティ(『つぎの岩につづく』)
  85. オメラスから歩み去る人々/アーシュラ・K・ル・グィン(『風の十二方位』)
  86. 小さき供物/パオロ・バチガルピ(『SFマガジン700【海外篇】』)
  87. リスの檻/トマス・M・ディッシュ(『アジアの岸辺』)
  88. 父さんもどき/フィリップ・K・ディック(『人間以前』)
  89. 〈機械主義者/工作者〉の時代――20の情景/ブルース・スターリング(『蝉の女王』)
  90. 平ら山を越えて/テリー・ビッスン(同題短篇集)
  91. 不安検出書(B式)/ジョン・スラデック(『蒸気駆動の少年』)
  92. 接続された女ジェイムズ・ティプトリー・ジュニア(『愛はさだめ、さだめは死』)
  93. 見よ、かの巨鳥を!/ネルスン・ボンド(『グラックの卵』)
  94. 月をぼくのポケットに/ジェイムズ・ラヴグローヴ(『ワイオミング生まれの宇宙飛行士』)
  95. みっともないニワトリ/ハワード・ウォルドロップ(『80年代SF傑作選』)
  96. 上級読者のための比較認知科学絵本/ケン・リュウ(『母の記憶に』)
  97. ロンドンにおける"ある出来事"の報告/チャイナ・ミエヴィル(『ジェイクをさがして』)
  98. 今は亡き姉ハンドブック:繊細な少年のための手引き/ケヴィン・ウィルソン(『地球の中心までトンネルを掘る』)
  99. 海を失った男/シオドア・スタージョン(同題短篇集)
  100. デス博士の島その他の物語/ジーン・ウルフ(同題短篇集)
短篇と云いつつ中篇が混じっているのはご容赦ください。所収短篇集は自分が読んだものを載せています。

最後に。このリストはあくまで2018年11月現在のものです。今後大いに変わっていく可能性は存在しますし、むしろ変わっていくことが楽しみでもあります。