鷲はいまどこを飛ぶか

ミステリとSF、ときどき東方。

読書日記

読書日記2019/05/15 エラリイ・クイーン『フォックス家の殺人』

アメリカの田舎町ライツヴィルはにわかに沸き立っていた。この町に生まれ、第二次世界大戦で活躍した英雄――デイヴィー・フォックス大尉が帰還したのだ。しかし、彼を褒めそやし祭り上げる周囲に反して、デイヴィー自身は自らが犯した殺人の罪と戦争の悲惨さ…

読書日記2019/05/13 ドロシー・L・セイヤーズ『ナイン・テイラーズ』

前回の投稿が46日前だから、ほとんど1ヶ月半ぶりの更新だ。1ヶ月に一度は更新したいと述べておきながら、上半期を終えることもなくこの体たらく……、忸怩たる思いがある。これからはもっと更新頻度を上げたいですね。 最近、海外長篇ミステリを読みたいと云う…

読書日記2019/02/21 イアン・マクドナルド『旋舞の千年都市』他

SFを読む意欲が湧いてきたので、積んでいたSF長篇を3冊読んだ。SFを読むと云う今年の抱負を、早速実践したことになる。 イアン・マクドナルド『旋舞の千年都市』の舞台となるのは、近未来のイスタンブールである。ヨーロッパとアジアの狭間、様々な勢力が取…

読書日記2019/02/13 アガサ・クリスティー『象は忘れない』

《回想の殺人》と云うテーマが最近気になっている。過去に起こった、記憶の中の事件を解決する形式のミステリのことで、代表的なのはアガサ・クリスティー『五匹の子豚』だろう。この形式の場合、事件は目の前に展開されることはなく、資料や証言、そして経…

読書日記2019/02/07 ダリル・グレゴリイ「二人称現在形」他

テストが終わり、単位については人事を尽くして天命を待つ状態となったので、開放感に任せて図書館に行った。〈S-Fマガジン〉を読むためだ(京都府立図書館はごく初期を除いて、〈S-Fマガジン〉のバックナンバーが揃っている。優秀!)。読んだのは単行本未…