何もしなかった。いや一応、何かはしていて、天城一の掌篇を音読していい文章だなあと嘆息する一方で音読の下手さに我ながら呆れたり、何を読もうと云う気にもならなくて短篇集数冊をつまみ食いのように読んだりしていた。しかし大半は寝ていたかぼうっとしていた。
日記を続けてみてわかったが、たぶんぼくにはエッセイストとしての才能がない。以上のひと段落だけでも絶望的なつまらなさだ。
最近はYouTubeでジャルジャルのネタを観ている。書くこともないので、自分が観た範囲で面白かったものを挙げてみよう。
「めっちゃ練習する奴」
やっぱり実際のライブでおこなわれたネタ、いわゆる本気ネタの方が面白い。「ネタのタネ」と題して大量に公開されているネタは本当にタネに過ぎないので、もしかするとそれだけでじゅうぶん面白いタネもあるかも知れないが、よっぽどのファン出ない限りオススメしないし、ぼくじしんは幸か不幸かよっぽどのファンではない。
「めっちゃ練習する奴」は初見でお腹が痛くなるくらい笑った。面白いのか面白くないのかよくわからない、ただその妙な疾走感とリズムが耳に残る作中作(ネタ中ネタ?)が、しつこくしつこく繰り返されることによってどう変化してゆくのか。溜まってゆく互いのフラストレーションが爆発する瞬間を見よ。
「凄いショーする奴」
よくわからないショーをするよくわからない職人たちのよくわからないコラボレーション。だのにその演技から徐々に彼らのひととなりと物語が浮かび上がってくるように見えるのは気のせいか。架空の競技をもっともらしく描くと云う点では奇想であるし、そこはかとない海外文学感もある。
「端にもう一人おった奴」
書きながら思いだした、《それだけでじゅうぶん面白いタネ》。むしろ単独ライブのような舞台では決して披露できないネタだろう。はからずもsocial distanceな時世に合っている。