鷲はいまどこを飛ぶか

多くの場合は、小説について。

京極夏彦

読書日記:2023/12/22~2024/01/11 ティム・インゴルド『ラインズ』ほか

大変な年明けになった。地震、事故、火災。至るところで人びとが、理不尽によって傷つき、命を落としている。世界が音を立てて壊れてゆくような気がする。もうとっくに腐り始めているのかもしれないが。 私生活においても、熱が出るわ、肺に穴が開くわ、身体…

読書日記:2023/10/19~10/21 小川哲『君が手にするはずだった黄金について』・京極夏彦『鉄鼠の檻』

新刊と、いまさら読んだタイトルをひとつずつ。前者はミステリ研のDiscordに投稿したものを再録した。後者はいまここで書いているもので、作品の核心と思われる箇所に踏みこむ。未読ならば注意されたい。 小川哲『君が手にするはずだった黄金について』 京極…