鷲はいまどこを飛ぶか

多くの場合は、小説について。

2020-05-01から1ヶ月間の記事一覧

日記:2020/05/24

緊急事態宣言が解除されつつある。パンデミックが収束したわけではないし、そう遠くない未来に第二波が来ることが予想されるものの、最初の大波をとりあえず最悪の事態になることなく乗り越えられたらしいことには安堵する。「吉備津の釜」よろしくのぬか喜…

日記:2020/05/20

強いて書くべきこともない。それなりに愉快な家族の話があり、それなりに不愉快なニュースを見て、ZOOMで講義を受ける日々だ。ぼくは実家の居心地を良く感じられる人間なので*1、大学図書館が利用できないこと、大型書店が遠いことさえ気にしなければ、いく…

日記:2020/05/18

実家に帰った途端、体調はずいぶんマシになった。自分の部屋を取り返せたのも理由だろうが、やはり下宿との大きな違いは、誰かとの接触、それにともなう単調な毎日の揺らぎだろう。 あまりにも予定を崩されると苛立つこともあるけれど、こちらから積極的に調…

日記:2020/05/15

午前中は講義の時間だったけれど資料だけ配って質問だけ受け付ける類いのものだったので眠りを貪っていた。ここ数日、疲れがうまく癒やせない。寝られるだけ寝たはずなのに起きたら身体はかえって疲れていた。 昼食を食べてから書店に行った。三条の丸善。エ…

日記:2020/05/13

一日が早い。毎日2~3コマ入っている講義に時間が吸い取られる。試験ができなくなったから出席確認を兼ねた小レポートも増えた。きょうもこれを書き終えたら課題をやらなければならない。とっくに《2020年度前期》ははじまっているのだ。だのに基本は家にい…

日記:2020/05/10

きのう実家から下宿に帰ってきた。母親はずっと家にいてくれて良いと云ってくれて、誇張ではなく涙が出るほどありがたい話ではあったけれど、それでも帰ってきたのは、ひとつには母親がやはり無理をしているようだったからだ。テレワークしている父親のスケ…

日記:2020/05/08

オンラインでの講義が始まったけれど案の定身が入らない。漠然と話を聞き流しながらあとで資料を読む、では二度手間なので両者を同時にこなしたいもののそれは本来普通の講義でもこなして当然のことである。 いま《普通》と云った。果たしていまの状況が《普…

日記:2020/05/06

昨夜は1万字超えの長文記事を投稿したのでもう日記を書く気力はなかった。あらためて読み直すと当初の目論見はおおむね達成されているように思う。惜しむらくは、SFまで挙げる余裕がなかったこと。『なめらかな世界と、その敵』や『死の鳥』なども入れられる…

ミステリ研新入生に薦める20選

何も急ぐことはありません。生長を待たなくてはなりません。じっくり育ってゆかせなくてはなりません。やがていつかその時が来たら、立派な作品ができるというのなら、それに越したことはありません。 わたしたちは探求してみなくてはなりません。そのために…

日記:2020/05/04

実家内隔離生活が終わった結果、家から居場所がなくなった。すでに書いた気もするけれど、もともとあったぼくの部屋はなんと云うことでしょうすっかり父親のテレワークスペースに改装されており、いままで使わせてもらっていた兄の部屋も晴れて兄のものへ戻…

日記:2020/05/03

実家での隔離状態が終わった。居間にいてもマスクしなくて良くなり、同じ卓を囲んで食事ができた。ひとり盆にご飯を載せて食卓から離れるのはそれはそれで面白かったけれど、やはり誰かと一緒にとる食事は良い。きょうは母お手製の揚げ物が卓を埋めた。わが…

日記:2020/05/02

曜日感覚も日付感覚もなくなっているがついに季節感覚も狂ったかと思われるほど暑い。換気がてらに窓を開けたら余計に暑くて参ってしまった。 もしもこの騒動がなければ「今年の春はもう夏だねえ」などと笑い合えていたのかも知れない、などとたらればを考え…

日記:2020/05/01

小学生だったときの夜は、兄が弾くギターとともにあった。当時ぼくたち兄弟は同じ部屋を使っており、さして広くもないそこに二段ベッドを押し込んで勉強机がふたつ押し込まれていたけれど、ぼくも兄も机を勉強のために使うことはめったになく、ぼくは居間で…