鷲はいまどこを飛ぶか

多くの場合は、小説について。

日記:2020/04/11

 朝起きて熱を測るのが習慣になった。今朝は37度あってヒヤリとしたが――熱があるのに!――朝食代わりのコーンポタージュの匂いも味もわかったのでまあ単なる風邪だろう。ここ数日、気候はまだ肌寒いのに春の格好で出歩いていたので、心当たりもじゅうぶんだ。

 とは云え万が一の可能性もあるので、バイト先に連絡してきょうは休み、引きこもることにした。

 

 昼食後、猛烈に睡魔が襲う。眠いときになにを読んでも見ても頭に入らないので大人しく昼寝したら二時間が消えた。虚無感。

 

 Zoomでガイダンスをおこなうと云うのでアプリケーションをインストールした。自分の部屋も自分の外見も好きではないので、「風景」ではなく「映像」として晒されるのは苦痛ではある。かと云って背景画像で個性を出したいわけでもなし。

 

 一日家にいるとお菓子を際限なく食べてしまう。不健康だ。某政治家を支持するわけではないけれど、多くの人間はちゃんと食べてちゃんと寝れば健康に過ごせるようにできている。ウイルスに感染するかも知れないが、健康であれば生き延びられる可能性も上がるだろう。ただ、家にずっと籠もって健康的な生活を送るのは至難の業で、ジレンマではある。

 

 『エドガー賞全集』の上巻を読み終わった。半分既読なのにだらだら読んでいたので読み終えるのに丸一日かかった*1。フィリップ・マクドナルド「おそろしい愛」と「夢見るなかれ」が意外な収穫。以前『生ける死者に眠りを』を読んだときはその心理描写の巧みさとそれが生み出すサスペンスに舌を巻いたけれど、短篇でもその技量は遺憾なく発揮されている。

 明日は下巻を読む。

 

 

*1:一分に三度も「読」の字が出てくるのは違和感がある。「半分既読なのにだらだらページをめくっていたら一日が費やされた」? 回りくどいな