今福龍太『原写真論』を読んだ。主として今世紀に書かれた写真論を集成したもの。総じて面白く読んだけれど、ポストコロニアリズムについて著者のある種楽観的な態度と、ラテンアメリカや沖縄をめぐるシリアスな現状とのあいだで軋みを上げているようなものがある。反論のために夜の囁きのようなあのトーンがしばしば失われているのは悲しい。あと褒めようとしすぎてほとんど滑稽なものもある。とは云え、ちょうどいま考えている小説について得るものは多かった。
題して、「建築学科1回生(SF研所属)の夏」
まあ、こう云う読書がいちばん楽しいよ。
この夏の目標。
・建築パースやスケッチを描けるようになる
・週に1度は建築か庭園を見に行く
観た動画。SCPはやはりこう云う、説明しきらないものが好きだ。残るのは手触りだけ。残るのは言葉だけ。
やはりぼくは、人生を俯瞰したいのだろうと思う。
感想の書き方メモ。
- 褒めるのか貶すかはあとで良い
- まずどんな作品なのか、を考える。それは何をしようとしているのかを
- それを考え、言葉にする過程で褒貶は勝手に定まるだろう
- ロジックやトリックは作品がしようとしていることの足がかりに過ぎないと思え
- もちろんトリックのための小説もあり得る。しかしそう判断できるのは、どんな作品なのかを考えてからだ
- 具体的に感想を書くときは、勘所となる部分を全体に繋げるように書く
面白くないものを語るのは端的にストレスであり、そのストレスを処理するために過剰に口汚くなったり、ためにする批判、不当な読みへと陥ったり、作者やファンダムへの人格非難に走ったりする。これは自戒を込めているが、自戒を込めていると明言するツイートはしばしば嫌われる。
面白くないものを面白くないとわざわざ口にするストレスを超えるために一種の自己顕示欲が作用する。「これ面白くないよね」と云うコメントの持つ嫌らしさはそこに起因する。面白くないと思っている自分を肯定しなければやってられないので、仕方ないことではある。
Wordle 400 4/6
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この2年間ほど、オンライン講義とレポート課題と休学で甘やかされてきたので、期末試験の勉強方法を完全に忘れてしまった。もとよりそんなに熱心に取り組んでいなかったような気もする。