最近、ソーシャルゲーム『アイドルマスター:シャイニーカラーズ』を始めた。ゲームに対して、あるいはアイドル文化について、そして人間と云うものについて思うところはたくさんあるが、ここはひとつ、その土台と云うか、出発点のようなものを示しておくべきではないかと思い、2019年に発表した小説をここに再録することにした。偶像と物語の話である。下のリンクからファイルを共有できるので、各位ダウンロードしてお読みください。
あらためて読み返すと不出来なところ、ありえないところ、許しがたいところ、いまとなっては違う考えをもっているところはたくさんある。けれども当時の自分にとってここには切実なものが書かれていたし、いまの自分はこの延長線――その線は曲がりくねっているけれど――のうえにある。
初出は『蒼鴉城 第四十五号』(京都大学推理小説研究会)。間違いなく、ここがひとつの転換点だった。